さかもと氏

→水無瀬の町屋・(散田の家、散田の共同住宅...外から)・キコ
水無瀬。
外から見ると、物質感がすごく強い。存在感ともいえるかな。
宇宙人がみようみまねで家をつくったかんじ。あってるんだけど何か変。
内部。
まずはその「広さ」に驚く。
思っていたより 入れ子 の構成が表現されている。
そういえば、
いくつかの素材を使いながらそれらを全て白く塗るというやりかたを、私はみたことがあっただろうか。
最近のリノベーション以外には、ない気がする。
トップライトからの光の取り方とか、内部の扉の位置とか、階段とか、中途半端な場所のつくりかたとか、とにかく、この時代に、この歳で、こんなことをしてしまうのか、と、ちょっとくやしい。

キコ
最新作。これについては前にも少し触れたけど、再び。
まず、地下が明るい!
これはほんとに。びっくりするほど。開放感があるのです。
ここで考えたのは、面積のバランスについて。
色、素材であったり、壁・開口・線材の比率が、この開放感を構成しているようだ。

次に、とくにオフィスから住宅部にかけての場所の連続とそれによる距離の獲得。
それぞれの場所は、開口部や家具によって秩序づけられている。
そういった少しずつ異なる性格を持った場所が、次々と連続することによって、この建物はみためよりだいぶ広い空間を内包していることに気づく。

私が見たさかもと作品の中でも異色の存在。

もちろん、規模のせいもあるけど。

この建築の白くてとんがっている外観に、建築の意味についてかたりうる可能性を感じています。