nerie2007-07-02

展覧会づくし。スキン&ボーンズ+コルビュジェ+モネ

スキン&ボーンズ
ファッションと建築を言葉で繋ぐ試み。それ自体はちょっと強引で、無理ある感じがする。ただ、展示されてるモノが面白かった。特にファッション。フセイン・チャラヤンのコレクションとか、衝撃的だった。着るための服じゃなくて、思考のための服。非日常のファッション。テス・ギバーソンのモデルが服を脱ぎながらシェルターをつくってくやつもよかった。パフォーマンスがきれいで、コンセプトがファッションの枠を超えてて。服って体に沿うだけじゃなくて、自立した構造と思考を持ってるんだってはじめて知った。


コルビュジェ。やっぱりすごい。もうこの人なに?!って思う。プロジェクトの規模とか対象とする人数に、形式がぴたっとはまってる。ただなぁ、実寸模型ってなんであんなにチープなんだろ。寸法の体験はできるけど、素材とか光とかそういう現象的な出来事の損失が大きい。


モネ。モネの絵は、観る側にリテラシーを要求しない。現代アートって、ほんとに見る人次第というか、見方を知らないと成立しないんだけど、モネはとりあえず「色がきれい」とかそういう次元で感動できるから、こんなに人があつまるんだな。もちろん見方を知ればまた違う部分で感動できるんだけど。例えばモネの絵のコンポジションは建築にも通じるな、とか、連作のなかでのタッチのこころみとか。
小学生のとき、「ねも」って呼ばれてた私。ある日「もね」とあだ名を付け変えられて、その名付け親に絵を見せられた。
「わーきれい。さすが、モネって名前なだけある。」と思った。
で、いろえんぴつで模写した。半分みんなへのネタとして、半分はほんとに感動したからだろうな。
小学生にも感動できるアートって、最近あるのかな。わかんないけど。