久しぶり

久しぶりに熱が出た日。久しぶりに20時前に帰宅。
久しぶりの熱のせいで帰り道、道に迷う。夜のアジサイが幻想的だった。


久しぶりの熱で暇で、久しぶりにテレビをつけたら「THE有頂天ホテル」をやっていた。ので、ぼんやり見る。

笑った。
なんて現代日本的な映画だろう。ていうか現代日本人以外が見たらたぶん面白さ半減だ。
だって、役者を知っててなんぼだし、最近のありきたりなドラマを知っててなんぼだから。
一人でひとつのドラマをしょえる役者が、ひとつでひとつのドラマになるストーリーをしょって出てきてるのに、それが見境なく並列的に、浅く勢いよく進んでいく。
たぶん「見たことある人」が並んでるからこそ成立していて、「きいたことある」ストーリーが並んでるから成立しているのだ。
ただ、それらの接触の仕方や独立の仕方が絶妙だ。と思った。
センスある。


「カタログから選んで組み合わせるだけ」でオシャレなおうちが建ってしまう現代。
でもその選び方、組み合わせ方、あるいは全体の流れの作り方で、面白い世界は開けるんだろうと思わせてくれた。
今を利用すれば良いんだ。今を。