アーティスト・キャンプ 青木野枝 @宮崎県立美術館


宮崎生活もあとすこし。今日は偶然美術館の横を通ったので、公開制作というのをみにいく。
小さな女の人が、大きな鉄の塊をがしがし切っていた。
火花が散るその光景にしばしみとれる。
作品ができていく過程の光景って、なんか意外と淡々と静かで、こういうのの積み重ねでできる作品がなおさらすごいものに感じられた。


数分後、休憩。
お話をきく。大学3年生から鉄での彫刻をはじめたとのこと。「なんか、合うみたいです。」と。
彼女の作品は、繊細なピースが空間を作っていくダイナミズムを見せてくれるところが魅力的なのだけど、それに鉄という素材がよくフィットしているなあとおもった。
がんじょうな鉄が、細くもしくは丸くきりとられ、溶接されて空間をつくっていく。
耐候性をもちながらも少しずつ錆び、表面に時間の変化を柔らかく受け入れていく。

ああ。本当に、宮崎生活も後少しだ。