邂逅 チェーホフ

桜の園」@吉祥寺シアター

言葉だけでは認識できない、パフォーマンスの世界の面白さってあるんだなーと感じた。
前もってざっと読んだ文字情報と実際のパフォーマンスのずれが新鮮だった。
音と動きのリズムがつくる世界。
音の高-低や強-弱、動きの大-小や速-遅…


多分、私たちが言葉を声とともに発する、そのやりかたってすごく社会化されたもの、文化的なもので、この舞台でも登場人物の社会的な立場みたいなものを投影していた。動きも然り。それはパフォーマンスの社会性とでも呼べるものだと思う。
ただ、この舞台ではそれらが極端に断片化されている。それはたぶん、自分のいる現実を相対化するチェーホフのやり方だったんだと思う。すごく鮮やかだと思った。
現代、日本版のそれは、ひとつ手法として面白かった。


私はあまり演劇に詳しくないのだけど、きっと現代にも全く同じような手法は展開可能だと思う。ある社会化されたパフォーマンスを前提とし、異化するような。それってサラリーマン体操か?!