あなただけ今晩は

[rakuten:dvdoutlet:10125740:detail]
同居人とその友人と夜中に鑑賞。
パリの娼婦のお話。緑色のタイツとリボン(と緑色の下着)がトレードマークの娼婦イルマ。
生真面目な警察官ネスターと出会い、恋をして。お互いの価値観の大きな違いを埋めようとネスターは奮闘するのだけどそれが空回りして・・・。
ストーリーはいたっておおらか。現実にはありえない設定。
だけどそのストーリーの世界の中を、すべての登場人物たちが愛すべき真面目さで生きていて、すごくいいなと思った。
見終わった後にやにやしてしまった。

それにしても最近思うのは、ポニョにしろそうだったけど、映画のおもしろさって決してリアリティではないということ。(もちろん、そういう面白さの映画もあるけど、私の好みとして。)
「ありえそうでありえない世界」をみせてくれるというのが、(素朴だけど)いちばんの醍醐味なんじゃないかと思う。
現実的に成立しなくてもいいのだ。でもあまりにもかけ離れてはだめ。
すぐそこに、ありえそうなファンタジー。それが理想的。