21_21の「うつわ」展に行く。ルーシー・リーのうつわは息をのむ美しさで、しっかりとしているのに遊び心にも溢れていて、こんなものがつくれたら素敵だなと感動した。ボタンもかわいらしかった。彼女ほどストイックな人でないと、こんな仕事はできないんだろう。きっと。

エルンスト・ガンペールのうつわは、「うつわ」ってそもそもなんだっけ?という疑問をもたせてくれるものだった。「ものをいれる」という概念だけが取出されたような。それはジェニファー・リーのものもそうなんだけれど、ころがってしまいそうなあやうい形とか、素材のなまなましさとか、そういう表現が「うつわ」ってなんだっけ?と語りかけてくるんだろうとおもう。
ちょっと展示方法はよくなかった。どの作品がどれか、たぶん分からない人が多いと思う。作品を見ること以外に頭を使わせすぎるのはよくない。あと、あの展示方法だとうつわの全体が(例えばボウルの内側が)みえないのがきになった。
シンプルにいくつかの列に並べた方がよかったんじゃないか?と思った。


いい展覧会だったな。