変化の兆し
住宅特集7月号がとどく。
ぱらぱらみて、あれ?なんかいつもと違う、と思う。
曽我部×西沢立衛 青木×花田 青木×乾 の、三つの対談が作品と一緒にのってる。
西沢さんはいつもまじめに話してるな、と思う。私は西沢さんの対談が好き。今回は曽我部さんとの形式に対するスタンスの違いがおもしろい。最新のJAの方の対談は、ザ・話す建築家、塚本さんが無理矢理内容を自分の言葉に引きつけてまとめてた印象があった。それはそれで面白かったけど。青木さんの対談はちょっと読みにくかった。とくに花田さんの方。いってることはわかるんだけど、なんかべたべたとウェットできもちわるい。「A」はまた説明的な建物。ただ、水回りとか階段の豊かさは魅力的。仕上げも丁寧だし。しかもそれがちゃんと形式にのってる。さすが。
あとは、いくつかの若手の作品が目についた。近藤さんのにわのある家。ぱっとみて、あ、セジマさんぽいなと飛ばしたけど、よくみるとレベルとか場所の広さとか窓とかがうまく調整されてて、セジマさんの住宅とはちがったちょっとポエティックな空間の関係ができてる。武井さん+鍋島さんのモザイクの家。これもカタチがコードを外しすぎてて、ぱっと拒否反応がでるも、テントが張られたリビングとかきもちよさそうで、壁のカーブにそって展開する生活とか、向きのつくりかたに興味をもった。
なんだろう、うまくいえないけど、なんか変化の兆しを感じる。
おおらかなフォルマリズム。ちょっとはずしたミニマリズム
「建築が強烈に表すその時代の精神」
西沢さんがいうそれの、尾っぽをみた気がする。でも、まだ掴めないまま。
もしかしたら、私が変化しただけかもしれないな。(たぶん編集がかわったせいでもあるけど)
ケンチク、たのしくなりそうな風向きを感じます。