RMIT

建築デザインの授業のプレゼンテーションによんでいただく。初クリティークなうえに英語なので不安だったけど、なかなかたのしめた。

課題は、メルボルン郊外に広がる工業地帯のリサーチと、そこでみられた工場や倉庫等の建物を参照しつつ、そのエリアの中に別用途の建物をたてるというもの。
はじめから、工場建築のデザインなり規模なり材料なり、とにかく何かを参照しろ、といっているのが面白いと思った。東工大の課題とは違うアプローチ。
学生は3年生から5年生のミックス。ナイジェルが気をつかって(?)、毎回コメントをもとめてくるので、結果的に全員にコメントすることになった。


特に面白かったのは、「工場の建物はフォークリフトをつかうので2.2mで素材が切り替わる」ということと「工場の建物は圧倒的に壁が薄い」という発見をきっかけに設計を進めていた作品。ただ発見が内的なので建物がオブジェっぽくなってるのが少し気になった。
あとは「工場は大きい」ということだけをつきつめて、工場とフリーウェイを交錯させていた作品。単調な景色が続くフリーウェイで、工場に貫入したとたんに鮮やかな景色が広がるというもの。すがすがしい。
工場の建築言語をとにかく拾い集め、そのコラージュで映画館をつくっていた作品もなかなかよかった。みのがしたのだけど、工場の中に教会を入れこんでいた作品も力作そうだった。


色んな学年の人がいるのからなのか、表現とか案自体の精度とかリサーチのしかたもまちまちだった。
ただ、教育の違いってやっぱり作品に出るんだなーと、実感した。とくに面白いなと思うものほど差がはっきりしている。