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天才でごめんなさい
会田誠
一つ一つの作品に背景や意味がきちんとあり、むしろそういったコンセプトによって表現方法は変わって良い、何をしても良いという彼のスタイルはとても力強く、何だかわかんないけど拍手したくなってしまう。
この人はアートの根源的な喜びだと思われる、驚きとか感情を動かす力、もしくは社会を動かす力みたいなものを、信じているのだなあ。そして作品から己のプレゼンスに至るまで徹底的にアイデアを実現するのだなあ。それはある時代の象徴のような態度だと思う。
まるで(コンテンポラリー)アートとよばれる出来事やアーティストとよばれる人たちを意味不明の淵から1人で救おうとしているみたいだ。この人のまじめさは何なんだ、そこまで一人で背負ってどうするんだ、と思ってしまった。
拍手。
- 作者: 会田誠
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